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言葉の あとさき

kotobawork.exblog.jp

言葉の先にある想い、後に残る想い。郊外からお届けする風の便りです。夢も現(うつつ)も、遠い昔や未来の、いつかの影なのかもしれません。

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[啓蟄のこころ]
   あたたかいな春初めての言葉ひらく

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意志


生きているだけで
ありがたい。

生きていることが当たり前で
生きていくだけで精いっぱいだった頃。
見える世界が狭かったのか、
そうでなければ
時のスピードに振り回されていたのか。

陽差しが明るく降りそそぎ、
少し強めの風がそよいでいる。
小鳥が代わる代わる木々に訪れる。
外の風景は、
どの生命も輝いている。

生きているだけで
ありがたい。

この上に何かを加えても
加えなくてもいい。
なんでもできそうな気がするし、
なにもしなくてもいい。

どうするかは意志しだい。
すでに満たされている。
そこからどう考えるか!



# by ZEROMUGEN | 2024-03-18 19:44 | 風のつぶやき | Trackback | Comments(0)
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[啓蟄のこころ]
   今夜はあなたと二千幕間近の舞台

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空想


休日の夜は良い。
表舞台の時計が刻む喧騒は終わり、
今は静かに幕が下りている。 

櫂を握り、湖面へひとり漕ぎ出す。
行き先は過去でも未来でもない。
銀河のどこか、星明かりのきれいなところ。

地上の常識は脱ぎ捨てて
初めて出会う異星人に
やぁ、こんばんは、と挨拶しよう。

ところで地球はどうですか、と
聞かれるかもしれない。
相変わらずですけどまあまあですよ、と
答えておこうか。

そうしたら、大変ですねぇと
返ってくるかもしれない。
未開地なりに、それなりに?
えっ、どれほどに?ですかねぇ?・・・・・・

しばし、幕間の空想。



# by ZEROMUGEN | 2024-03-17 22:38 | 風のつぶやき | Trackback | Comments(0)
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[啓蟄のこころ]
   南天は紅きまま若葉出づるを待つ

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青空


その青空はマグリットの絵のように
ちゃんとした窓の向こうに広がっているのではない。
また、高原の空高く広がっているのでもない。

肉体に閉じ込められた心に
ある時ふっと現れるガラス銀乾板に描き出される青空。

色即是空・・・あるようにみえて不可視の充溢。
空即是色・・・ないようにみえて可触の現実。

どんな心を開くのか、
そこにどんな青空を見るのか。
それはあなた次第。



# by ZEROMUGEN | 2024-03-16 18:52 | 風のつぶやき | Trackback | Comments(0)
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[啓蟄のこころ]
   春空に隠れて異星からの訪問者

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スパーク


惑星に囚われの種族よ
それが何の罪ゆえか気づいているか
その血に取り去ることのできない
危険因子を持つ種族よ
語る言葉の端々に危険因子のトゲが
潜んでいることに気づいているか

誰かの自由を奪うことで
自身の自由を得ようとしていないか
自身の自由を得ようとすることで
ますます不自由になっていないか

惑星に囚われの種族よ
宇宙は何も束縛してはいない
見ようとしないから見えない
信じようとしないから聞こえない
宇宙を啓(ひら)くのは
未熟なその技術ではなく
精神のスパークなのだよ



# by ZEROMUGEN | 2024-03-15 22:07 | 風のつぶやき | Trackback | Comments(0)
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[啓蟄のこころ]
   鳥は行く光り残して新天地

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目的


風に揺れても揺れても散らない
小米桜の花群れ。
咲くことが花の目的ではなく
咲いた後にこそほんとうの目的がある。

負けても負けても次こそはと思う。
いまできていないことを
ひとつずつクリアしていく。
勝つ人というのは、それができる人である。

だがほんとうの勝利者は
勝った後に何をするべきかを
イメージできている人だ。



# by ZEROMUGEN | 2024-03-14 22:08 | 風のつぶやき | Trackback | Comments(0)

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